かわべそうこのCurious Heart 

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決別したはずの『VERY』を買ってまでして読んだ私

5年くらいも前の話だが、30代前半でイケてる主婦に憧れてた私は、セレブ主婦向けの絶大人気女性誌『VERY』を読んで、自分と比較しなんか落ち込んだり、モヤモヤとした気持ちになり、こんな雑誌は読むものではない!と当時書いていたブログに鼻高々に「決別する」と宣言したのだった。

当時から、カバーモデルだったのは、カリスマ主婦モデルの滝沢眞規子さん。容姿端麗、スタイル抜群、超豪邸に住み、お料理も上手、家事もできすぎでお部屋もピカピカのタキマキさんのブログ(その時はまだインスタではなかった)をなぜか憧れだが怖いもの見たさなのかよくわからなかったが、夜な夜な見て、溜め息をついてた、みたいなことしてた私は、自分は何をしているのだろうか…とあきれて、そうか、これは私が読むべき雑誌ではない、いきつけの美容師さんにその話をすると「VERYは、読むものではなく出るもの(載るもの)だと思う」という発言に異様に納得し、衝撃を受け、決別したのだった。

 

が、ここにきて、あのタキマキさんがついに長きに活躍してきたVERYを卒業する、という号を衝動買いしてしまった。気になってしまう存在だったのだろう。どこか、彼女のようになれたらいいのに、なんて思ったりしてたのだろう。だって、本当に10年前から全然変わらぬ美しさを保っていて、子育てにも一生懸命、でもちょっと考え方は、うん、そういう発言してしまうのは、無垢で浅はかな可憐なセレブなのよね、というところも含めて、魅力的な女性だと思ってたから。彼女の最後の特集は見たいと思っちゃったわけですよ。

VERY(ヴェリィ) 2019年12月号 [雑誌]

しかも、あの小島慶子さんのやたらに文章量が半端ないエッセイも最終回だったから、気になった。これは、読み応えあって、小島さんが支持される理由が詰まっている、発信者としての彼女の想いが詰まったエッセイであった。勝手に、文芸評論家風な事を言うと、彼女の文章は、英語的である。早口の英語風な日本語(完全に完璧な日本語ですが、文章のテンポ英語なのだ)で、自身の主張を情熱的にインテリに伝える彼女のエッセイは、かなりエネルギッシュなものだった。時にそれが読者に対して、良い刺激を与え、時に運動した後の息切れを起こすかのような疲労を与えので、体調がよく心に余裕があるときに読むのをおすすめしたい。

 

ほかの雑誌で、ある知識人がこの『VERY』な女性たちは、”過活動症候群だ”と言っていた。なるほど・・・と妙に納得した記憶がある。

頑張り屋で頑張った結果が表にちゃんと出る女性がキラキラと活躍しているのが、この『VERY』なのだ。

 

でも、滝沢眞規子さんのこの最終号を見て、彼女が”お弁当作りは朝4:45から。今しかできないことだから”というのを見て、ひょーと驚愕しつつも旦那さんが「がんばりすぎ、そこまでやらなくてもいいとは思うんですけどね」と言ってくれるところ。そして、彼女が”主婦業が大好き”だからという根本的な軸があるというところに、わたしは素直に、「あ、好きだと思って家事や子育てをするといいよね」と心が洗われた気がした。

見習いたいな~、そういう気持ちで家事をしてたら、家事も苦痛じゃないもの。

 それにしても、雑誌で冬のコーディネートを見ていていつも思うのは、素足にパンプスのコーデは、脚が寒すぎ!実際にそういうスタイルの女性がけど、くるぶしから足元をあんなに冷やしたら健康によくないよぉ!!