かわべそうこのCurious Heart 

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『エルマーのぼうけん』と人形劇

8月上旬、うちの子ども達と親子そろって大ファンの人形劇のプーク劇団による『エルマーのぼうけん』が上演された。

新宿の紀伊国屋ホールまで夏休み中のイベントのひとつにと繰り出した。

なんと、プーク劇団さんは、この上演を機に、原作者のルース・スタイルス・ガーネットさんを日本にご招待し、日本のエルマーのぼうけんシリーズのファンと会えるという特別な企画をしていたのには驚いた。だって、ガーネットさんはとてもご高齢だし・・・

残念ながら、わたしはそのガーネットさんの来日イベントのほうには行くことができなかったけれど、前日の人形劇はとても楽しめた。

この人形劇を観るにあたって、わたしは『エルマーのぼうけん」シリーズ3冊を完読し、予習するというほどの意気込みというか・・・

8歳の息子もすでに3冊読んでいたので、これはママだって読んでおきたいわという意地みたいなものと、小学生のころからずっとこの本はいつかちゃんとシリーズ3冊読み切っておきたいと思いつつ、後回しにしてきたのが今ということ。

エルマーのぼうけんセット (世界傑作童話シリーズ)

 

こんな名作をちゃん読んでいなかったなんて、児童文学者として恥ずかしい・・・笑!

 

3冊読んでみて、やっぱり、これは大ぼうけんな物語。とくに子供にとっては未知の世界への旅が楽しめる。

おとなだって、わくわくする!そして、一冊めのエルマーのぼうけんで誰しもの印象にのこるのは、、もちろん、エルマーが持って行ったものリストの、ももいろの棒つきキャンディ二ダースと、チューイングガム、わたし的にはやっぱり”ピーナッツバターサンドイッチ”。これを持っていくところが地味にいいのよ、だって、アメリカ人の大好きなお弁当といえば、ピーナツバターサンド、だもんね~!

 

そして、2冊めの『エルマーとりゅう』のお話は、まぁ、カナリアが出てくるのが特徴のお話で、印象と言えばまぁまぁ。

 

もっともスリリングなのは3冊めの『エルマーと16ぴきのりゅう』。冒険物語として一番読み応えがあるのは、これかな。16ぴきものりゅうのカラフルさがワクワクする。

 

そして、3冊予習して臨んだ人形劇はどんなお話しになっているか・・・これ原作を読んでくと、あれ!?猫が一緒に旅に出る!?原作では、年寄ねこだからお留守番のはずじゃ・・・という展開も、ガーネットさんに承諾を得てのことなのでしょう。ちょこちょこと原作と違うところがあるけれそれはそれで、舞台表現、子どもが観てよりわくわくするように、いろんな観点からの脚色なのだと思われて、子ども達はみんな釘付けで観ているのでした。

人形劇でここまでの迫力を出して、なおかつ楽しい!という舞台に仕上げるプーク劇団はやっぱり日本が誇る最高の人形劇団だと思う。

 

子ども達が「またプーク人形劇見に行きたい!」と言う気持ちがよくわかる。子どもの時にこんな素敵な人形劇の世界を経験することは、子どもらしい幸せな時間を過ごしているということ。

わたしもその幸せな時間を共有できてとても嬉しい!