かわべそうこのCurious Heart 

Writing about Books, Music,Movies,and Life so on.Everyday life is full of Curiosity!

わたしがプロの物書きになれない理由

食品関係の仕事をはじめてもうすぐ1年になる。作家になるのが夢だ、なんて夫や少数の友人に話したこともあったし(恥ずかしいことだぁ)、実際に小説も何作か書いて新人賞に応募もした。絵本も制作し、国内外の出版社に送りつけ、行動を起こしていたことは認める。

けれど、今の仕事をはじめてから、仕事のことばかり考えている。仕事が充実しているから、それはそれでいいかな、と思いつつも、

そんなことばっかりしていて、書くことから離れてしまっているなぁ、という常に宿題が頭のどこかにおいてある感覚はある。

絵本を出版したいという情熱もあった。自信作に出版社の方からコメントいただけたときは感激と同時に、想定外の苦い批評に、意味が分からない!とがっかりすることもあった。

けれど、その作品を書いてよかった、と心が満たされるというか腑に落ちることができたことがあった。

娘が小学1年生になり、初めて娘のクラスに絵本の読み聞かせ活動に行くことになり、娘から「ママが書いた『レーズンのおはなしの本を読んでほしい」とリクエストがあったのだ。そう、その作品というのは、娘をモデルにして書いた絵本で、レーズンが大好きな女の子が色んな動物に会ってレーズンをあげていくが・・・というお話。

皆の前で読んでほしい、というのだ。

当日、わたしは27人の1年生の子ども達の前で「この本は、うちの〇〇〇ちゃんをモデルにして書いたお話で、おうち以外の皆の前で読むのははじめてだから緊張するけれど、楽しんでもらえたら嬉しいな」と読み始めた。

内心、心はそわそわしつつ、思い切って声に出して読み聞かせる。その合間に、ちらっと娘を見ると、一番前の真ん中に体育座りをして目を輝かせて何とも嬉しそうな表情で絵本を見入っている。その顔を見て、わたしは”作品を世に出したい”とい願望ばかりあったけれど、この作品は世の中には出ていけなかったけれど、娘が喜んでくれただけで、彼女にとってのお気に入りの絵本になってくれているという幸せをかみしめることができた。

あの幸せそうな娘の表情は一生忘れないだろう。

 

そして、仕事へのバランスをとっていくとも必要だな、と気づき始めたこの頃。家庭と仕事以外に、やりたいこと、これまでライフワークにしていたこと(=書くこと)、チャレンジしたいことは迷わずやってみよう、と思うようになり、ちょうどそんなタイミングで、編集関係の活動メンバー募集とか、文芸雑誌の作品、原稿募集というものが目につくようになって、気になってきた。

メンバー募集は応募フォームに”ご自身が書かれているブログがあればURLを教えてください”という項目が…しまった!かなりの期間、更新していない。そこで、わたしは、このブログの執筆ももっとコンスタントに書いていけたらいいんだろうな、と決意新たにしたわけだが・・・

 

書きたいことは思いつくのに、毎晩、結局寝ることの方を優先してしまい、寝る前に、朝はやく起きて執筆しよう、と頭の中では予定を立てるが、ぎりぎりまで起きれない。しょせん、ブログだし、自己満足の世界だし…と言い訳している自分。

寝ること、眠いことのほうを優先しているぐうたらなのがわたしだから、プロの「物書き」になれるわけがない。

そして、今ベッドの上に座り、羽毛布団にぬくぬくしながらこのノートパソコンを叩いている。布団があったかくて、眠くなってきた・・・