かわべそうこのCurious Heart 

Writing about Books, Music,Movies,and Life so on.Everyday life is full of Curiosity!

Book Review

ルドルフとわかったさん

息子は小学5年生、娘は2年生になった。5月までの約3か月間、学校が休校になり私としては、どうやって子供達を毎日活動させるか、ということで困ってはいたが色々提案して結果としては、休校中はかなり有意義なことをたくさんできて、もしかしたら学校よりも…

カニグスバーグ作品『ティーパーティの謎』からアメリカへの空想の旅に出る

またしても原題と邦題が全く異なるカニグスバーグ作品。 原題は”The View From Saturday”、邦題は『ティーパーティの謎』。 岩波少年文庫のあとがきには、実娘であるローリー・カニグスバーグ氏が母がどうやって物語を思いつくのか、という質問に答えましょ…

猫にまつわるエトセトラ

前回のブログでもお話したとおり、最近、改めてわたしは洋物のお話を読んでいると心が落ち着く、ということに気づいた。 この『ピーターサンドさんのねこ』という児童書も、たまたま図書館で出会った一冊。アメリカ、ニューヨーク州の小さな島”ホタル島”に住…

『満ちみてる生』=Full of Life by ジョン・ファンテ

作家・江國香織が、最近出したエッセイで絶賛していたこの本。“満ちみてる”という言葉はどうも覚えにくい、というか正しい日本語なのか、なんてことも気になったのだが、原題の”Full of Life”のほうが、よりシンプルでより正しいタイトルだと感じる。 最初の…

『はだかんぼうたち』

昔は、CDのジャケ買いや本も表紙を見て直感で選ぶということをしたことがあったが、最近はめっきりしなくなってきたな・・・あらすじやレビューをみて選ぶとか、目的をもって選ぶことが多い。 だからたまにはジャケ買いして直感で本を選んでみようと思い立っ…

”主婦”を考察するのが趣味みたいになってる

たまたま書店で、『主婦病』という小説を見つけた。 自称、”主婦”研究家のわたしとしては、主婦がこの小説でどう描かれているのか気になったが、買うまでの本なのか、というこれまたせせこましい主婦のごとく、いったん買わずに翌日図書館で借りて読んだ。 …

『ちいさなちいさな王様』とひとりの女性の人生

本棚に忘れられたように並んでいた『ちいさなちいさな王様』を手にとった。日常の些事に疲れ気味だったわたしは、この小さな王様の表紙にたたずむ王様の絵にゆっくりとした時間を求めていたのだろう。 この本は、実はまだ最後まで読んでいなかった。2014年に…